
2024.05.29Experiences
地元しか知らなかった私がアメリカへ
- 川口 陽菜さん(23歳)
- 滞在先:ミシガン州
- 滞在:2年の予定(2024年1月~現在も滞在中)
2024.05.29Experiences
幼稚園教諭をしていた当時の私は趣味もなく、急に何か夢中になれることを探したい!と思い、なんとなく英会話に通うようになりました。とはいえ仕事の後の週1で英会話スクールに通ってるぐらいでは大して会話力は伸びませんでしたが、外国人としゃべる度胸だけは徐々についていきました。
ある日のレッスンで、先生からホームステイをしながらベビーシッターをする「オペア」という制度があると聞きました。始めは先生の話を真剣に聞いていなかったのですが、何か急にスイッチが入り、保育×英語を続けてきた私はオペアにとても興味が湧いてきました。
自分は子どもを相手にする仕事をしてきたのでベビーシッターをするということには抵抗がなかったこと、年齢も問題なかったので決意するきっかけになりました。
内容はどこのエージェントも大きな違いはなかったので、たくさんのエージェントから話を聞き、担当者の方と自分の相性でオペアライフに決めました。
1つ心配事として、私は幼稚園(3~5歳)での経験しかなかったので、保育の経験は十分にありましたが、保育実習以外の乳児保育の経験がありませんでした。
しかしオペアライフは保育園を運営している会社で、0~2歳児が通う保育園が全国にあり、保育経験を積ませていただけることも、オペアライフをエージェントとして決めた大きな理由です。
乳児のおむつ替え、食事介助、ミルクの飲ませ方、寝かせ方などオペアとして必要な知識と実践を学び、プロフィール欄には0~5歳児までどの年齢でも対応可能とアピールすることもできました。
エージェントは色々ありますが、保育の経験がない方が実践を積める場所も同時に提供してもらえるエージェントはあまり存在しないので、私の体験談が参考になれば嬉しいです。
「とにかく行ってよかった!」が率直の感想です。ファミリーの一員となり、異国で暮らすということは楽ではなかったというのが始めの3か月の感想です。
日本にいる時は言葉が通じて身の回りのことは親がやってくれる、そんな生活から自分自身のことはすべて自分の責任で行うことで、今まで出会っていなかった、積極的な自分の性格にも出会うことができました。
0歳と2歳の姉妹のお世話をしていました。ホストファミリーは2人とも教育系の仕事をしていたので、私のする保育をいつも「That’s nice」と褒めてくれ、ベビーシッターには日本での幼稚園教諭の知識や経験が大いに役に立ちました。Mother’s Dayには子ども達の足型でカーネーションを作ったり、夏には花火を作ったり、日本の文化も取り入れた保育にファミリーが関心をもってくれました。
日中は2人乗りのベビーカーで近所の公園へ行って子ども達を遊ばせながらも、自分自身の友だち作りや英語の勉強をしました。オペアは学校へ行くこともプログラムの中に入っているので、私はクッキングのクラスを取りました。色々な国の料理やアメリカ料理を学び、ファミリーによくご馳走していました。
日本では料理はほぼしてこなかったので、料理スキルを身に着けたこともオペアでの収穫です!
学校で出会った友達と旅行にもたくさん出かけました。ミシガン州は寒い地域&大都会ではなので、とにかくリゾートや都会を味わいたくフロリダやNYまで車で出かけて、アメリカンライフを満喫していました。旅行中はこんな珍事件もありました。
アメリカでは簡単に「Yes」と言ってはいけないと聞いたので、少しでも疑問に思ったことは「Why?」と言う癖をつけるように生活していました。NYのチャイナタウンで食事をしたとき、日本人は英語ができないと見透かされたのか、始めに出てくる水にも8ドルの料金がレシートに載っていたので、すぐにぼったくられていると理解し、「Yes」と受け入れずに、Why?と疑問に思い、水代を確かめることができ、支払いをしないで済んだという体験をしました。我ながらI did good job!と思う瞬間でした。
もうすぐ渡米して9カ月が経ちます。2年目はファミリーを変えて違う州に行くことも視野に入れつつ、今のファミリーが親日家で居心地が良いので、来年も同じファミリーで継続しようかなと、現時点では悩んでいます。
日本に帰ったらやはり幼児教育に携わりたいです。せっかく覚えた英語を使って、インターナショナルスクールで働けるように、アメリカにいる間にもっと英語を勉強したいです。