オペア留学の心構え

アメリカの学校の仕組み

ベビーシッターなどの育児のサポートをしながら給与をもらい、語学留学ができるアメリカ政府公認の「オペアプログラム」。食住の環境はホストファミリーが準備してくれるため、安価に語学の習得ができると人気です。
ここではアメリカの学校のしくみをご紹介。オペアプログラムでは子供と密に接するため、きちんと理解しておきましょう。
6・2・4制または5・3・4制
日本では、就学前は幼稚園か保育園に通うのが一般的。小学校の6年間と中学校の3年間が義務教育で、その後高校が3年間、一般的に6・3・3制と言われています。
一方アメリカでは、6・2・4制または5・3・4制になっており、州や地区によって異なります。
また、年度の境目が1/1のところが多く、州や地区によっては9/1、10/1、11/1のところもあります。早生まれの子は学年を1つ遅らせて入学することもできます。
以下に5・3・4制を例に挙げ、日本の学年と対比させてみました。
- 年齢
- 18〜26歳以下の未婚の男女
- 年中
- Preschool
- 年長
- KinderGarden
- 小学1~5年
- Elementary School
- 小学6年~中学2年
- Middile School
- 中学3年~高校3年
- High School
また小1~高校3年までを1st Grade~12th Gradeのように数字にして呼びます。また、小学校から留年や飛び級があります。
教科書はレンタルなので持ち帰らない
小学校の低学年では教科書をほとんど使わず、先生が用意したプリント類で勉強します。高学年以降は教科書がありますが、文科省が無料で配布してくれるレンタル品です。また、宿題が多く、内容のレベルも高いです。
生徒が教室を移動する。担任職員室なし
小学校時代から生徒が各教室を移動するシステムのため、担任がいません。また職員室もありません。
昼食はカフェテリア
日本のように給食があったり弁当を持参したりすることはありません。近所の保護者が来てボランティアをしながら子供達と一緒に昼食を取ることもあります。ただ、ジャンクフード類が多くなり、栄養のバランスが悪いという指摘もあります。
塾がほとんど無い
学校の勉強をしっかりやっていれば問題ないという風土で、子供のうちはいろいろなことを経験させてあげたいと考える親が多いです。実際、宿題が多いので、塾に通う時間は取れないようです。
保護者が関わることが多い
PTA活動が活発で、日本のように毎年役員決めでもめることはありません。親のボランティアなしでは授業は成り立たなく、プリントの配布や宿題の添削、遠足の付き添いなど、積極的に関わりを持ちます。
夏休みが長い
学年が変わる前に夏休みが3ヶ月くらいあります。その間、宿題が出ることはほとんどありません。
入学式・上履き・制服・体操服がない
入学式がなく、最初からクラスに集合します。上履きも制服も体操服もありません。髪を染めやメイク、入れ墨や髭もOKです。卒業式はきちんと執り行われます。
クラス替えの際に先生をリクエストできる
クラス替えの際に親は「この先生のクラスにいれてほしい」といった希望書を書くことができます。第1、第2希望まで書けますが、人気の先生は抽選になります。
部活動
部活動は数か月ごと(シーズンごと)に替えるのが一般的で、日本の中学・高校のように3年間同じ部活を続けるということはありません。